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​​施設概要

 

内浦山県民の森は、千葉県内最初の県民の森です。
もともとこの一帯は、シイ・カシ類を中心とする暖帯の常緑広葉樹林を中心とした森林で、炭焼き生産地として地元内浦地区の共有林でしたが、自然環境保全、余暇利用のための森林の活用など、森林のニーズが高まる中、地元旧天津小湊町の強い要請もあり、明治100年記念行事の一環として、昭和45年(1970)11月21日に開園しました。

294ヘクタールの豊かな自然の中に、総合センターをはじめ、ログキャビン、キャンプ場、体育館などの施設と、森林の自然環境を活かした遊歩道などが整備されています。

散策やハイキング、自然体験など、自然を中心としたレクリエーションの拠点として、青少年とまた中高年層も含めて、幅広い年齢層の方々に活用されています。

 
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森であそぶ

​四季折々に変化する内浦山の森。ハイキングで散策したり、芝生広場や文化体育館でスポーツをしたり、大自然に囲まれた環境の中で、新鮮な空気を吸いながら、思う存分カラダを動かしてリフレッシュできます。

森でとまる

​内浦山県民の森は和室・洋室・大浴場を完備した「森の宿せせらぎ」や木の香りたちこめるログキャビン、アウトドア感満載のキャンプ場など、スタイルに応じた宿泊滞在ができます。満天の星空の下、夜の森の静寂に身をゆだねてみては。

森でまなぶ

​内浦山県民の森では、ハイキングや自然観察、創作、炭焼体験など、さまざまなイベント・体験メニューを用意しています。自然の恵みから学べることは無限大。宿泊施設・スポーツ施設とあわせて、合宿にも最適な環境を提供できます。

 

自然環境

●気候

内浦山県民の森は太平洋に近く、黒潮の影響を受けて温暖帯性気候の中でも海洋性気候の特徴を示しています。

●気温

1月の平均気温は5℃前後、7月は24℃前後で、年間の平均気温は15℃となっています。このことは冬暖かく夏涼しいという海洋性の気候を示しています。

●雨量
千葉県では清澄から勝浦付近にかけて最多雨地域で、年間2,200mm前後の雨量となっており、内浦山県民の森でも2,200mmの降雨量が認められています。


●地形

房総丘陵の東南端に位置しており、300~350メートルにわたる清澄山系の連続して東南側に落ち込んでいる部分にあたり、急峻で複雑な地形となっています。

●植生

スダジイ、タブノキ、ヤブニッケイ、ウラジロガシ、アラカシなど常緑広葉樹が多く見られます。コナラ、アカメガシワ、カラスザンショウ、ヤマザクラなどの落葉樹も点在していますが、常緑広葉樹が優占しています。このような常緑広葉樹を主体とした林を照葉樹林といい、内浦山県民の森の区域のほとんどが照葉樹林で占められていることが大きな特徴です。

暖地性の植物と海岸性の植物の分布
この区域は温帯林のほぼ中間に位置しているが、内浦山県民の森は海岸に近く、黒潮の影響を受けているため、暖地性の植物が比較的多く分布しています。これらの種としてはタイミンタチバナ、カゴノキ、ホルトノキ、バリバリノキ、ヤマモモ、コショウノキ、イズセンリョウ、ヤナギイチゴなどが挙げられ、その多くが千葉県を北限としています。

山地性の植物の分布
暖地性や海岸性の植物が多く分布する一方で、山地性の植物も点在しています。モミ、フサザクラ、ミヤマシキミ、リュウキュウマメガキ、マルバアオダモ、イタヤカエデ、マメザクラなどで、清澄から清和を中心に房総丘陵の中央部には分布量も多い。


貴重なつる植物の分布
珍しいつる植物が数種自生していることも特徴。鋭い鉤状の刺のあるカギカズラ、千葉県南部を北限としているサカキカズラ、海岸の林を中心に自生するシタキソウの3種類が分布上貴重な植物と言えます。他に、テイカカズラ、フウトウカズラ、ツヅラフジ、ジャケツイバラ、フジなど多くのつる植物が見られます。

●哺乳類

千葉県内に棲息するほ乳類のほとんどがこの地域で確認されています。大型種としてはホンシュウジカ、イノシシ、ニホンザル、ホンドタヌキ、アナグマなどで、特にホンシュウジカ、イノシシは近年著しく増加した動物です。

●鳥類

森林が深く植物も豊富なため昆虫類も多く、そのため多くの野鳥が棲息、繋殖しています。
年間を通して見られる種としてはホオジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、カワラヒワなどの30種にも及び、夏鳥はサシバ、アオバズク、オオルリ、サンコウチョウ、ホトトギス、ツツドリなどで、特にオオルリの観察しやすい場所として定評があります。晩秋から日本列島を南下
してくる冬鳥の仲間ではオシドリ、マガモ、チョウゲンボウ、アカハラ、ジョウビタキ、ウソなど20種近くになります。

●両生類
モリアオガエル、ツチガエル、カジカガエル、ヤマアカガエル、タゴガエルなどが棲息し、渓流や沢のよどみやたまり水を産卵場所としています。モリアオガエルは木の枝に卵を産みつける独特の産卵方法をとることで知られていますが、内浦山県民の森では5月から7月にかけてその卵塊を容易に見つけることができます。


●昆虫
特徴的なものは見られないが、昆虫類も豊富であり、カラスアゲハ、モンキアゲハ、アサギマダラ、など大型のチョウからムラサキシジミ、ルリシジミなどの小型のチョウまで多くの種が見られます。また、渓流やダムがあるためにトンボ類も多く見られ、オニヤンマ、ギンヤンマ、サナエトンボの仲間など大型の種類からイトトンボの仲間まで数多く見られ、自然度の豊かさを表しています。また、貴重なヒメハルゼミの棲息も確認されています。


ヒメボタル

○山地(まれに低地)に生息する陸生のホタル。東日本でも、標高500m程の地域に多く生息しているが、内浦山県民の森の生息地は標高約100mと非常に稀。
○体長7~8ミリで、ゲンジボタルの半分程度。成虫は6~7月の間のごく短い期間だけ発生し、 オスは飛翔しながら発光するが、メスは羽が退化していて飛べないので草木につかまったまま発光する。光はゲンジやヘイケに比べると弱いが、黄金色の光は鋭く光り、歯切れ良く明滅。
○他のホタルを比べとても明るさに敏感で、人工の光りの全く入らない、暗闇でなければ発光しません。これまで夜間に人が立ち入る事がなく、車の通行がなかった事がヒメボタルの生息の大きな要因であったと考えられています。
*千葉県レッドリスト A最重要保護生物に指定。

 
 

内浦山県民の森の四季

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アセビやキブシ、スミレなどの早春の花が咲き始めると、間もなくマメザクラやヤマザクラ咲き出し、ソメイヨシノが咲く頃には中央広場一帯が華やかな雰囲気に包まれます。ウグイス、メジロ、ヤマガラなど小鳥たちも子育ての時期に入り、木々の枝先で盛んに囀っています。
5月の連休の頃は山一面が明るい萌え木色の染まり、一段と美しさを増してきます。この頃には、オオルリ、サンコウチョウ、ホトトギス、など南方から渡って来た夏鳥たちの美しい声や姿を鑑賞することが出来ます。春もたけなわになるとフジ、ハコネウツギ、ヤブデマリ、ジャケツイバラなど鮮やかな花が次々と咲いてきます。

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初夏には木々の色が一段と濃くなり、深い森林の様相を呈してきます。小鳥たちも盛んに活動していますが、やがて子育ても終わり、囀りも少なくなってきます。木の色はウツギ、エゴノキ、ミズキなど白い花が目立ちますが、ピンクのシモツケの花が色どりを添えています。
ヒメハルゼミが鳴き出すと、暑さも日毎に増してきて、タマアジサイやクサアジサイが咲き、オニヤンマやギンヤンマなどが飛びかっています。キャンプ場ではカラフルなテントが立ち並び、子供たちのにぎやかな声が響いています。

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遊歩道や林道沿いでは、キハギ、ノコンギク、ホトトギス、リンドウなど可憐な花がひときわ目立ちます。ムラサキシキブ、ガマズミ、アケビなどの木の実が美しく色づいてくると、サクラ類の紅葉が始まり、イロハカエデやウリカエデ、ハゼノキなどが樹林に彩りを添えています。

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初冬にはツグミ、ジョウビタキ、アカハラ、ルリビタキなど冬の渡り鳥が姿を現します。ログキャビン周辺ではサザンカ、ツバキ、ウメなどが咲き、冬枯れの景色に花を添えています。1月になると林道の南斜面ではニホンズイセンが咲き出し、2月の最盛期には甘い香りを漂わせながら、斜面一面が花で埋まります。奥谷ダムではオシドリやマガモなどが水面で群れています。